安全を求めて・・・

                      イヌの食卓

          Fotolia_3643907_XS.jpg


急性胃拡張を引き起こす危険性のある食餌および給餌法の順位


1.ドライドッグフードをふやかして与える

2.大豆を含有するドライドッグフードの常用

3.大豆を含まないドライドッグフードの常用(配合される原材料による)

4.ドライドッグフードに缶詰などを混ぜて与える

5.缶詰またはウエットタイプの食餌

6.生肉や骨、肉中心の手作り食


ドライドッグフードの危険な与え方
ドライドッグフードをふやかして与える給餌法は禁忌であるとの報告があります。これは胃内細菌叢の発酵を極めて受けやすいためだと考えられます。また、多くのブリーダーや愛犬家は、仔犬の離乳食代わりにこの方法を取り入れているようですが、生後約3ヶ月の仔犬にも急性胃拡張が発症し死亡した例があります。さらに、食べ残しの水分を含んだフードも危険であると思われます。

大豆を含むドライドッグフード
大豆を含むドライドッグフードの常用は急性胃拡張を引き起こす危険性があります。この事実は当ブログ上で説明してきました。また、大豆が含有するか否かに関係なく、ドライドッグフードにおける胃拡張捻転GDVの危険率が6.6%という報告があります。

急性胃拡張を避ける工夫
ドライドッグフード(大豆なし)を常用している場合、定期的に絶食させる。例えば、3日ないし4日に一度は食餌を完全に抜き(水は飲めるようにしておく)、胃腸内を空にする。この方法は食物残余を減らすことによって細菌発酵を抑制することができ、急性胃拡張を予防すのには有効です。また、フードの消費節約にもなります。ただし、痩せたイヌ、病弱のイヌはお勧めできません。

ドライドッグフードに缶詰などを混ぜて与える
ドライドッグフードに缶詰やウエットタイプのフードを混ぜて与える給餌法は有効です。発症率が低下したとする報告があります。

缶詰やウエットタイプの食餌
粉状に粉砕してできているドライ製品と違い、缶詰やウエットタイプの食餌は、水分含有率も高く、使用されている原材料の原型をある程度留めており、胃内細菌叢の発酵を受けにくいものと思われます。メーカーの中には急性胃拡張を避けるためにこれらの製品を推奨するところもあります。

生肉や骨、および肉中心の手作りの食餌
動物園のイヌ科動物の食餌は生肉や骨を与えられており、急性胃拡張の発症例はほとんどありません。また、ドイツの有能なグレートデンのブリーダーは長年、生肉を与えており、急性胃拡張は一度も起こったことがないと言っております。これと同様の結果がアメリカ、および日本のブリーダーや愛犬家の間でも言われています。






書籍

プロフィール

わんわんわん

Author:わんわんわん
ドライドッグフードと鼓腸症との関連性を勉強しています。

これらの情報を大切な愛犬の食餌管理にお役立てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード