2009/06/07
ペットフード・リスク情報ネットワークシステム(仮名)
このネットワークは全国の獣医師を繋いで情報を集めるもので、動物病院に来院したペットの診断結果や飼い主から何を食べたかなどの情報をシステムに入力。日本獣医師会の協力で「ペットフード・アドバイザリーグループ」(仮名)を立ち上げ、同グループの専門家がシステムに入力された(一般開示されるかは不明)症例を分析。類似した症例が多数発見された場合には農林水産省・環境省の両省が調査し、有害物質が発見された場合、製品の回収や販売の中止を命ずるもので、本年度から運用方法を検討し、2010年度に施行する予定になっているという。飼い主の対応
獣医師からの質問に対し飼い主がチェックしておくべきこと。
ブランド名と製造者、製造日(メーカーに問い合わせればわかる)、フードの種類(すなわち、ドライ、セミモイスト、ウェット)、給餌法(日に何回与えていたか、自由摂取か)、一定のブランドのフードをペットが摂取していた期間、現在のフードの入れ物から給与していた期間、フードに水が混合されているか、フードが餌容器に残っていた期間、フードの保存方法。
食餌に原因があることを突き止める原因究明にとって、試料として重要なもの。
与えていた食餌、胃内容物、腸内容物、糞便。
注意事項
多発している鼓腸症に関連して。
犬の鼓腸症すなわち、急性胃拡張AGDもしくは胃拡張捻転GDVを引き起こす病原菌クロストリジウム・パーフリンジェンスがドライドッグフード製品から検出されています。ヴァンクライニンゲン博士の知人で、クロストリジウム研究の世界的権威者グレン・ソンジャー博士(Dr. Glenn Songer)は実際に犬舎で作業をしながら、犬達に与えられていたドライドッグフードのサンプルから、かなりの数のクロストリジウムが再生されていることを報告しています。
したがって、ドライドッグフード製品の取り扱いには充分注意し、もし被害に遭遇した場合は、そのフードを保管し、その後は絶対に使用しないで下さい。またその時の犬の状態をビデオで撮影するなど記録を残しておきましょう。