BHA

市販のペットフードに含有されていても、表示のない場合がある添加物

BHA
 
系統名
2-t-ブチル-4-メトロキシフェノール

別名
ブチルヒドロキシアニソール

性状
白色または淡黄色の結晶状の固体(融点64℃)。わずかに特有の匂いをもつ。

用途
酸化防止剤

急性毒性
あまり強くない(マウス経口LD50=1100㎎/kg)。ラットやサルへの多量の経口投与で肝臓が肥大。

慢性一般毒性
ラットへの経口投与で脳の萎縮と心臓の肥大が見られる。またイヌへの経口投与では肝臓に障害がおよぶ(ADI=0.5㎎/kg/d)。

生殖毒性
ラットへの2世代経口投与で新生児の精子が減少。

発生毒性
妊娠ラットへの経口投与で胎児に骨の奇形(波状の肋骨)が生ずる。また新生児の発育が低下し、死亡率が増大する。

免疫毒性
皮膚に対してアレルギー症状を(接触皮膚炎)を引き起こす。

行動毒性
ラットへの妊娠および授乳期間の経口投与で、新生児の刺激に対する反射行動が抑制される。またマウスへの同様の投与でも、新生児について学習能力や環境の変化に対する適応能力が抑制される。

内分泌かく乱性
ニジマスの肝臓から分離したエストロゲンレセプターに正常ホルモンが結合するのを妨害する。またヒトのエストロゲンレセプターの遺伝子を組みこんだ酵母に対してエストロゲンのように作用する。一方、ラットへの亜慢性経口投与によって副腎の肥大と血中チロキシン濃度の低下が観察されている(OSFの内分泌かく乱物質リストに収録)。

発がん性
ラットへの経口投与で前胃に腫瘍(扁平上皮がんなど)が生ずる。マウスやハムスターでも同様の結果が見いだされている(国際がん研究機構IARCはグループ2Bに指定)。

変異原性
ハムスターの培養卵巣細胞に染色体異常をもたらす。またラットの培養肝細胞のDNAを損傷する。







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ドライドッグフードと鼓腸症との関連性を勉強しています。

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