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                 大げさな誇大広告に騙され・・・

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○社から×社のドライフードへ変更した数日後、突然、食欲不振に陥り下痢と嘔吐。アッという間に死亡したグレートデン(4歳)。死んで逝く様子を飼い主のN氏は目の当たりにし、ショックを受けた。 総合栄養食は健康をサポートしてくれなかった・・・





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心臓血管系の疾患

愛犬の心臓は大丈夫ですか?危険な食餌を与えていませんか?

心臓血管系の疾患および鬱血性心不全(Congestiye hertfailure;CHF)。ある非公式の調査では、犬の偶発的でない死亡原因の第3位(最近では第2位ともいわれている)として心臓の問題を確認している。

Morris Animal Foundation.Animal health survey.Denver,CO,1991.

主要栄養因子
CHFはナトリウム、クロールおよび水の保持を伴うので、これらの栄養素は心臓血管系に疾患のある患者では特に重要である。大量のナトリウムを摂取して2~3時間以内に、正常な犬および猫では尿中に余剰分を排泄する。心疾患の初期において、動物は過剰なナトリウムを排泄するこの能力を失う。ある実験で、犬の弁の機能不全を作出し、過剰なナトリウムの排泄を約50%低下させている。心疾患が進行し、CHFが重度になるにつれて、過剰なナトリウムを排泄する能力は重度に抑制される。市販のペットフードにはラベルにそのフードのエネルギー量に関する情報が記載されているが、ナトリウム、クロール、カリウム、マグネシウムおよびリンの含量は、通常示されていない。

過剰な塩化ナトリウムを避ける
ドッグフードは平均ナトリウム濃度が最高で、成犬の維持量に対するAAFCOの最小ナトリウム許容量(0.06)の19倍のレベルである。ドライドッグフードおよび特定用途用のフードのナトリウム含量は中程度でAAFCOの最小ナトリウム許容量の6~7倍である。心疾患用の犬用のフードナトリウム含量は(0.10)、それでもAAFCOの最小ナトリウム許容量を超えている。過剰なナトリウムを避けることは、慢性気管支炎または慢性呼吸器疾患(変な咳が出る)の患者でも重要な場合がある。

市販のドッグフードのナトリウム含量平均値
ナトリウム含量の高いフード        (乾物量%)
 ウェットタイプのフード           1.13
ナトリウム含量が中程度のフード
 ドライフード                 0.41
 特別食のドライフード           0.41
ナトリウム含量が低いフード
 老齢動物用シニアフード          0.2
 療法食腎疾患用フード           0.22
ナトリウム含量が非常に低いフード
 療法食心臓病用フード           0.10
AAFCOの最小許容レベル         0.06



■市販のドッグフードはナトリウム、クロール、リン、カリウムおよび蛋白質を過剰に含んでいる・・・



参考文献
小動物の臨床栄養学第4版







尿路結石症

激痛!愛犬のオシッコに血が混じったりしませんか?

尿路結石症は犬の一般的な尿路感染と考えられている。1980年から1993年の間に北米の獣医教育病院に来院した676,668頭の犬のうち3,628頭(0.53%)が尿路結石症と診断された。尿路結石症は、尿道、膀胱、尿管、腎臓のどこかに尿石(以下、結石ともいう)が形成された状態をいう。

結石は多結晶疑個物であり、通常、90~95%以上の有機性または無機性の結晶と5~10%以下の有機性基質を含有し、多くの微量な構成分子も含まれる。犬では、様々な異なるタイプの結石が起こりうる。尿酸アンモニウム/プリン尿石、シュウ酸カルシウム尿石症、リン酸カルシウム尿石症、シスチン尿石症、ストルバイト尿石症、シリカ(ケイ酸)尿石症がある。

危険因子として市販のドライフードは尿をより一層濃縮する傾向があるため、結石形成の危険性が大きい。さらに、蛋白質含量の高い食餌も高カルシウム尿酸および高シュウ酸尿症の原因とされている。

結石が形成されると、物理的刺激によって尿路炎症を起こしたり、尿管や尿道に結石が詰まると、尿が排出できないために膀胱破裂や腎不全を起こして死亡することもある。また、特にダルメシアンは、尿酸塩尿石の素因があるとされ、罹患しやすい犬種といわれている。

ストルバイト尿石症
最も多いのは、ストルバイト尿石で1981年から1997年までにミネソタ尿石センターに届けられた結石の50%に達し、1997年度では47%(15,259例中6,923例)を占めた。またストルバイトは犬の腎結石の33%を占めた。臨床的および試験的な研究により、犬においてウレアーゼ産生菌感染によるUTIとストルバイト尿石には密接な関係があるといわれている。いくつかのin vitroの研究では細菌由来のウレアーゼによって引き起こされたリン酸アンモニアマグネシウムの超飽和状態は感染誘発性ストルバイト尿石の主な原因(唯一の原因とは限らない)になると報告されている。腎臓、尿管、膀胱または尿道にできるが、最も一般的には膀胱に位置する。

試験研究により、メンテナンスフード(給餌ベースで10%蛋白質、0.19%リン酸、0.06%マグネシウム)を与えた犬では結石が給餌開始時点より平均して5.5倍の大きさになり、うち1頭では腎孟でも結石が形成され、尿路感染は6カ月間の研究の間持続して観察された。

シリカ尿石症
シリカ尿石症の自然発症例は1970年半ばに初めて見られた。文献上、犬におけるこの型の結石はこの時以前には存在しないことが明らかにされている。1970年代半ばにシリカ尿石は米国とカナダの犬でしか報告されていない。しかし、1985年には日本で確認され、少し遅れて、ヨーロッパで確認された。

1970年中頃から、犬のシリカ尿石が認められ始めた理由としては、市販のドライフードおよびウェットタイプフードに穀物由来の成分が多く含まれ始めたことがあげられる。シリカ尿石は多量のケイ酸を含んでいる食餌を犬に与え始めてから4カ月で形成が認められる。

ドライフードはウェットタイプフードと比較して尿量の減少が認められるため、ドライフードを食餌にしている犬ではシリカ尿石に対する危険性が高まる。シリカ尿石を溶解する効果的な内科的プロトコルは現在のところまだ確立されていない。



シリカを含むもの、大豆トウモロコシ、小麦。食餌に含まれる他の可能性としては、ペットフードを作る過程で少量用いられる抗個形剤(食品添加物)すなわち微細シリカが考えられる。注意!






参考文献

小動物の臨床栄養学第4版





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Author:わんわんわん
ドライドッグフードと鼓腸症との関連性を勉強しています。

これらの情報を大切な愛犬の食餌管理にお役立てください。

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