アレルギー


あなたの愛犬はやたらカイカイしませんか?

皮膚科専門獣医師は、一般診療における全ての皮膚疾患のうち1~6%が食物有害反応であること、そして犬と猫のアレルギー反応の10~20%が食物アレルギーであることを示唆している。次のような様々な原発性および続発性病変が発生する。:1)丘疹、2)紅皮症、3)表皮剥離、4)色素沈着過度、5)表皮小環、6)足皮膚炎、7)乾性脂漏症、8)外耳炎。食物有害反応は、しばしば膿皮症、瘙痒を伴う脂漏症、毛包炎、外部寄生虫症など、他の一般的な犬の皮膚疾患に似ている。

食物有害反応が疑われる犬の20~30%以上は、ノミアレルギー性皮膚炎やアトピーなどのアレルギー疾患を誘発している。また、食物アレルギーでは、あらゆる部位の消化管が損傷を受ける可能性がある。胃と小腸の機能障害に関係したものと大腸炎も起こり得る。嘔吐と下痢が目立った特徴である。下痢は大量で、水様、粘液性あるいは出血性である。

北米の獣医師の調査では、食品保存料および着色料、小麦、牛肉、鶏卵、トウモロコシ、家禽肉、大豆および乳製品が犬のアレルギーの皮膚症状を起こす一般的な原因とされた。食品添加物に対する反応としてエトキシキンは、純血種の犬における広く蔓延した不妊症、新生子の疾患と死亡、皮膚と皮毛の問題、免疫障害、胸腺、膵臓、肝臓の機能不全、および異常行動の原因とされている。さらに、抗菌性保存料、着色料、抗酸化保存料および乳化剤などのペットフード添加物が、食物不耐性や食物アレルギーを起こすことがある。

個々の動物は、事実上全てのペットフード成分に対して有害反応を起こし得る。しかし、蛋白質や食品添加物を含んだ成分に特に注意を向けるべきである。人間が起こすことが実証されている添加物は、ペットフードにも含まれている。これには、アゾ色素、非アゾ色素、亜硫酸水素ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、スパイス、アルギン酸ナトリウム、グアガム、プロピレングリコールが含まれる。

米国獣医皮膚科学会(AAVD)の獣医師に対する調査では、食物アレルギーが疑われる犬や猫に対する除去食として、自家製フードが最も多く推奨されていた。自家製の試験食は通常、1種類の蛋白質あるいは1種類ずつの蛋白質と炭水化物の組み合わせで構成される。犬用の自家製フードに最もよく推奨される成分は、仔羊肉、米、ジャガイモ、魚肉、兎肉、鹿肉および豆腐である。





■獣医師が開発したドッグフードを食べたイヌが病気に罹り、動物病院で別の獣医師に処置をしてもらう。するとまた別のドッグフードを勧められる・・・









参考文献

小動物の臨床栄養学第4版







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全ては計算されている?

「ヒトが食べられるドッグフード・・・」最近、このような宣伝を耳にするようになりました。まあ食べると言ってもちょっとかじる程度だと思うのですが「この餌は死にません!」という自信のあることがわかります。これに対し、大手ペットフードメーカーはそんなことをうかつに言ったりはしません。彼らはヒトが食べられる代物ではないことを熟知しているからです。つまり、自社製品に対して安全性を示す科学的根拠が無いためパッケージには「安全」とか「安心」などという表現も控えめにしているのがその証拠です。その代り、総合栄養食とか?AAFCOとか?ペットフード公正取引協議会?などの他素晴らしい能書きの数々?まるでおとぎ話のような内容に思わず噴き出しそうになりますが、専門知識のない飼い主たちはこのような戯言を「安心できる」と誤認してしまうのです。確かに、ドライ製品の便利さは認めますが、よく考えて下さい、ある一定の食餌と水だけで生涯健康を維持できる?それが事実であればその製品を開発した人はノーベル賞モンです。そもそもヒトの食品ですらそんな優れたモノはないのです。逆に米国の獣医師はこう警鐘しています「ゴミが入ってゴミが出てくる」「多くの疾患は商用フードによるものだ」


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     大豆?今度はポップコーンかもよ?


肉食獣であるイヌの主食は肉です。ところが、ペットフード業界には栄養学というものがあり、彼らの商売繁盛に貢献しています。この学問にかかるとイヌは雑食動物に区別されてしまうのです。そして、大豆のカスやトウモロコシの粉が「優れた穀物」と言い換えることができ原材料に利用されドッグフードに化けます。製品には動物性脂肪や何種類もの化学物質が添加されています。空腹のイヌは好きな匂いを付けられていると、直に食べてしまいます。このような食餌を毎日与え続けると、身体は次第に蝕まれ様々な病気へと進行しますが飼い主は気付きません。ある日、イヌの異常を目の当たりにしたときには、既に手遅れで何らかの病気に罹っています。不審に思った飼い主はドッグフードに疑いを持ちメーカーに文句を言いますがクレーム処理係の獣医師に誤魔化され泣き寝入りを余儀なくさせられます。これが実態。しかし、メーカーは自社製品をイヌに食べさせ続けるとどんな病気を引き起こすのかを知っています。ある書籍にはその内容が克明に書かれており、この餌でこの病気が起こったらこっちの餌への変更を指示するなど、ペットの栄養管理に関する実践法がマニュアル的に組み込まれているのです。つまり、イヌの病気も死もこれらのリスクは最初から想定されているのです。しかし、飼い主が被った経済的損失と精神的苦痛は無視されます・・・。



              エゲツナイキオツケテ・・・






可笑しくて恐ろしい仮説

      「胃拡張捻転GDVを発症したイヌの胃の中は空気でいっぱい?」

などと本気で言っている人達がまだいるらしい?・・・

子供にGDVのことを話してみた。すると、給餌後、腹部が膨張して死んだイヌの原因は「空気の飲み過ぎ?」と言っても信用してくれない。ところが「食べた餌が悪かった?」と説明すると納得している。

これには著名な学者や獣医師も空気嚥下説のことを「馬鹿げている!・・・」と。
例えば、

①イヌが死ぬまで空気を飲み込むメカニズム?
②膨張した胃の中の気体を分析したところ空気だった?
③膨張した胃の内容物から細菌は出てこなかった?

科学的にも説明のつかない笑える上記①は皆無であり②③も成り立たないことが指摘されている。したがって、GDVの「イヌは遺伝、もしくは環境的要因により空気を飲み込んで死ぬ場合がある?」などという誣説が多くの愛犬家達に誤解と混乱を生じさせ、GDVを避けることのできない一因になっていることは明白だ。

参考文献

④1977







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   闇に葬られてはいけない!・・・











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わんわんわん

Author:わんわんわん
ドライドッグフードと鼓腸症との関連性を勉強しています。

これらの情報を大切な愛犬の食餌管理にお役立てください。

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