今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(11)

                           解説

袋に書いとけよ!編の続きです。  犬男ちゃん    

食うてみ!編

オイ犬男!インチキやろ!?・・・

「それだけやない、イカサマもあるわ!」

ホー!筋金入りの錬金術やんけ!?・・・

「みたいやな!?」

よっぽど儲かんねんぞ!死ぬけど!?・・・

魔性の餌とでも言うとこか!?」

飼い主が加害者とは気付かんまま次から次へと・・・

「そして全ては闇の中!」

残酷~!・・・捻転(鼓腸症)の時ワンコ苦しいんやろうな!?・・・

「オマエあの餌しばらく食うてみるか!?」

犬男オマエがワンコに食わしとったんやからオマエが食うてみ!?・・・

「いやじゃ!」

何でやねん!?・・・

「胃袋風船は御免や!」

胃胃胃袋風船?・・・

「ワンコなっとった!



  つづく









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今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(10)

                           解説

獣医師の見解編の続きです。

袋に書いとけよ!編

エムエム側が獣医師の見解を聞きにきた際、犬男はある書面を交付されていた。以下、抜粋すると、

______________________________________

                                           エムエム商会日本支社


ご愛犬のご冥福をお祈り申し上げます。
本社との情報交換が完了いたしましたのでご報告申し上げます。犬の急性の胃拡張/捻転(GDV)は、恐らくフード中の原材料もしくは栄養素成との因果関係は低いものと考えられます。PP大学の研究者らの報告では、給餌回数、給餌量、給餌方法、給餌と運動とのタイミングなどがGDVの重要な要素であると考えられます。そこで弊社として提案できることを下記にお示しします。

[発生を回避するための基本的推奨事項]
1.1日の給餌量を2~3回に分けて給餌する。
2.競争食いをやめさせる環境で給餌する。隣接の犬との接触を避け、個室で与える。
3.食べる速度を遅くする与え方を考案する。
4.缶詰フードとドライフードを混ぜて与える。
5.より粒の大きなドライフードを与える。
6.食後3~4時間は運動をさせないで安静にする(給餌後1時間と後2時間の激しい運動を回避する)。
7.水の飲み過ぎがあると考えられる場合は、食後しばらく(3~4時間)制限する。

[既に発症した犬の再発防止のための推奨]
1.過去に発症した犬は胃腹壁固定術を行い、静かな場所で食餌を与える。

食餌習慣として、ドライフードを水でふやかして与えることも危険を高める。

                                              
                                                   以上


_______________________________________

などの項目が記されていた。
上記のように、ドライフードは大変手間のかかる危険なものであり、もしも大型犬への給餌方法を誤ってしまうと、胃拡張/捻転を引き起こし死に至る。したがって、危険を回避する観点から、上記の項目を全てラベル表示しておくべきではないのか。




  つづく










今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(9)

                          解説

この会社ヤバイぞ!編の続きです。

獣医師の見解編

エムエム商会の日本支社側も獣医師を連れてきていた。その獣医師が犬男の獣医師に対し、ある書面を手渡し話そうとした。ところが、

何ですかこれは?こんなものでごまかすつもりですか!?・・・

その書面には、自社の文献に似た紛らわしい内容が記されていたのである。鼓腸症犬の現任者である犬男の獣医師に対し、いい加減な紙切れでごまかすことはできない。さらに獣医師は、

ワンちゃんの食べたフードが胃の中で異常発酵し泡状となり、それが原因で胃拡張を起こしていました!・・・。

と証言し、話し合いはわずか3分ほどで終わった。



  つづく



市販ペットフードの普及・GDVの症例数

                        はじめに

1996年の報告によると、米国には5,490万頭の犬と6,580万頭の猫が飼育されている。よって、全ての世帯の37,6%が少なくとも1頭の犬を、32,9%が1頭の猫を飼育していることになる。米国のほとんどのペットの飼い主は市販のペットフードを毎日給餌している。

1995年には米国におけるペットフードの売り上げは93億ドルと報告され、これは前年より6%上昇していた。1986年当時、米国におけるペットフード販売高は51億ドルあり、このように米国におけるペットフードの販売高は過去10年間に顕著に増大した。

ヨーロッパとアジア各国もこの市販ペットフードを利用するという時流に乗っている。北米でのペットフード市場は世界で最も大きく、ついでヨーロッパ、アジアと追随している。例えば英国では、90%のペットの飼い主が1週間に一度以上は市販ペットフードを購入している。1992年におけるペットフードの総売り上げはヨーロッパで105億ドルで、アジアでは43億ドルであった。

               米国におけるペットフード製造の歴史

最初に市販されたペットフードは1860年に英国在中の米国人である James Spratt によって作られた。Spratt はドライの “犬用ケーキ” すなわちペレットを開発し、英国の猟犬係りの人々に販売した。Spratt の米国における会社は1950年代後半に Genral Mills 社に買収されるまで、ペットフードの製造を続けた。

ドライペットフード製造の近代は1957年に始まり、ミズーリ州セントルイスにあるラルストン・ピュリナ社ドッグチャウ、キャトチャウと呼ばれた最初のエクストルージョン加工によるドッグならびにキャットフードを紹介する1960年まで続いた。

市販のペットフードの売上は1970年代から現在に至るまで持続的に成長を遂げ、その間、ウエット、セミモイスト、ソフトドライならびにドライフード、トリーツ、飲料品や食べられるおもちゃに至るまで多くの新製品が毎年市場に紹介された。

                 GDV(胃拡張・稔転)の症例数

米国ではGDVの症例数が年間、4万頭から6万頭が罹患すると推定される。GDVは、死亡した軍用犬の解剖所見において、3,4%に認められた。インディアナ州ウエストラファイエットのパデュー大学の獣医学データベースによれば、獣医学教育病院に来院したGDVの症例数は、1964年から1974年までに1,500%の増加を示した。      

小動物の臨床栄養学第4版より抜粋








今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(8)

                           解説

会話編

オイ犬男、オマエまたワンコ(殺)ってもうたらしいな!・・・

「そんな言い方すんな!俺は普通に餌やっただけや!」

言うたやろ!あの餌あかんぞ!他にもようけ死んでんのとちゃうか!?・・・

「たぶんな!」

ワンコはやっぱり肉やぞ!あんなもん毎日食わしとったら、そら死んでまうわ!・・・

「そんなボロクソに言わんでもええやんけ!」

ほんまやんけ!・・・ワンコ可哀相と思わんか!?・・・

「だんだんそう思うようになってきた!せやけど、世間はみんなあの餌やってるど!」

死ぬのんわかったら、誰もアレやらんようになるわ!?

「死ぬ死ぬ言うな!」

ほんまのことやんけ!犬男、オマエようけのワンコ殺し・・・

「だから言うてるやろ!俺は普通に餌やっただけやって!」

ほんなら、一番悪い奴やねん!?・・・

      ・・・・


 つづく





今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(7)

                         解説


騙されへんぞ!編の続きです。

この会社ヤバイぞ!

犬男は過去のデータを突き付けこう言った。

「オタクらが売ってる、このフードに原因があることを断言します!」

腹は立っていたが、冷静さを装い言い切った。

エムエム日本支社の幹部二人も困惑し返す言葉がない。しかし犬男もこの人達に言っても仕方がないことはわかっている。そもそも問題の製品はエムエム本社から輸入し販売されているからだ。結局、その本社がどういう結論を出すのか?互いに待つことになった。

後日、大豆を含まない製品、活動犬用 「ガススクナイ」 が日本支社から送られてきた。早速このフードに切り替えると、その後は捻転(鼓腸症)の発生が収まったかのように思われた。

しかし数日後、犬男は試しにガスデルデルをデン達に食べさせてみた。すると食後間もなく、一匹のデンに異変が現れた・・・

ウゲ、ウゲ、ウゲ、ウ~エ~~!!

「うわ~!いきなりやんけ!」

食べたフードを吐き出すことができず、ゲップも出せない、既に腹部が固く張り鼓腸症独特の症状だ。徐々に膨張してくるのがわかる。すぐさま動物病院へ・・・

搬送途中、携帯電話でエムエム営業担当者にこのことを伝えた。どう考えても餌であることは明らかだ。結局このデンは、急性の胃拡張と診断されたが早期発見で内科的吸引処置が成功し、生還したかのように思われた。が、・・・翌日、担当者が駆けつけてくれたとき、犬男が元気のない声で、

「あかん!今日の朝んどった!」

     ・・・・・!

デンの死骸を目の当たりにさせられた担当者は出る言葉もなく、ただ立ち尽くし、・・・申し訳ない・・・という目を潤ませていた。しかし残念なことに会話は人事のようになってしまう。犬男は素直に謝ることのできない苦しい立場のこの担当者が気の毒に思うと同時に、この会社の恐ろしさを知った。

「この会社真剣にヤバイぞ!」

エムエムのフードを食べ、腹部が膨張し、次々と死んでゆく可哀相なワンコ達。
他にも相当多くの被害が出ているのではないか?危惧を抱く・・・・

「できるだけのことやっとこか!」

犬男は過去のデータを基に、一連の出来事を書面にまとめ、エムエム日本支社にそれをファックスで送信した。

数日後、日本支社幹部が犬男のかかりつけ獣医師の見解を直接聞きたいとのことで、動物病院に来ることになった。




  つづく


今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(6)

                           解説

大豆入りヤバイぞ!編の続きです。

騙されへんぞ!編

「クソー!もっと早くに気付いとったらなあ!」 後悔しても死んでいったワンコ達はもう帰ってこない。

エムエムのフードを与えていた期間にだけ被害が集中し数が多いこと、客にも同様の被害が出ていたこと、獣医師が証言していること、大豆を含まないフードを与えている場合は被害が少ないこと、大豆の有害性を指摘するメーカーが存在することなど、これらの事実を重ね合わせると、原因は与えられていた餌であることはもはや疑う余地はなかった。それにしてもこれだけの被害が出ているにも関わらず、なぜもっと早い時期に気付かなかったのか?むしろ問題はこの方が重大だ。

犬男オマエが、インチキ見破れんかったからワンコ殺してもうたんや!?・・・

「オレだけちゃうわ!」

興奮する気持ちを抑え、犬男はエムエム商会に連絡を入れた。また、どんな言い訳をするのか興味もあった。すると、日本支社の営業担当者が飛んできた。犬男は状況を説明するが返答することができない。しかしこの担当者は取引当初から、定期的に訪れており、犬男が捻転(鼓腸症)で悩まされていたことを知っている。この日は自社が発行する文献 「エサウレウレ秘密学」 を贈呈し一旦帰った。

上からの命令か?・・・「これを読んで黙っとけ」と言わんばかりにご丁寧に持ってきた文献。しかし餌屋が作った本など、犬男はまったく信用していなかった。読んだ犬男は、

「これや、これや、餌に気付かんかった原因はこんな情報が出回ってるからや!」

そこには、原因がどこにあるのか解らない紛らわしい内容が記されていた。

犬の胃拡張・稔転の危険因子
1日1回だけの食餌、ウエットタイプの食餌、人の食物、トリーツ、などを食餌から排除する。1種類の食餌だけを与える。1日に2時間より長く運動する。性格が、臆病、神経質、攻撃的である。食餌に粒の直径が5mmより小さい。胸または腹の深さ:幅の比が大きい。品種の標準よりも成熟した時の体重が大きい。加齢。大型種または超大型種である。グレートデン、ワイマラナー、セントバーナード、ゴードンセッター、アイリッシュセッター、スタンダードプードル、バセットハウンド、ドーベルマンピンシェル、オールドイングリッシュシープドッグ、ジャーマンショートヘアードポインター。除脂肪体組織の状態(ボディーコンディションスコア2/5以下)雄動物である。純血種。食べ方が速い。ストレスの多い環(犬の多数飼育または旅行)。・・・・いったい犯人は誰やねん!?

「なるほど、これで俺のワンコも闇に葬るつもりやな!?」

犬男はある大学の図書館へ走った。そして一冊の文献 「日本コレコレ動物病理学」 を発見した。なんとそこには、犬の急性胃拡張、と題して 「ドライドッグフードが病気の一因となる・・・発酵成分がマーモセットでも証明されている・・・」 などと明記されているではないか、内容自体も一貫し、わかりやすい。

「やっぱりこんなんが隠されてんねや?だいたいこういう情報が耳に入らんこと自体何かおかしい!?」

この文献は、学会が編集したもので餌屋なんかが作ったものではない。これで新たな事実が一つ増え、餌への確信が裏付けられる形となった。

「もう騙されへんぞ!」

数日後、エムエム日本支社から幹部数名がやってきた。



火星の偉い人が推奨するドッグフード、エムエム商会の 「ガススパークPON」 が新しく出たよ!いろいろあるよ!?ドンドン売るよ!

  つづく














今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(5)

                           解説

これは実話です。登場人物・製品名などは仮名にしています。鼓腸 犬男、実験編の続きです。

大豆入りヤバイぞ!編

犬男の犬舎で、エムエム商会のドライフードを給餌していた5年間だけを集中的に合計17匹のデンに27回の捻転(鼓腸症)が発症し、そのうち9匹が死亡(この後3匹が発症、2匹が死亡する)、さらにエムエムのフードを犬男に薦められていた客6名にも同様の被害が拡大している事実が判明、他にも被害がある模様。

おい犬男、調べてみたらなあ、原材料の穀類と大豆が捻転と関係あるみたいや、特に大豆ヤバイらしいぞ!・・・

「ほんまかー!?」

おう、この捻転は鼓腸症とも言うてな、 "大豆は鼓腸症の原因になる" と・・・ひょっとしてガスデルデルに大豆入ってないか?・・・

やはり大豆が含まれていた。エムエム商会の製品には大豆を含有しているものが多いことも分かった。また、同業のブリーダーや愛犬家に聞き取り調査したところ、他社メーカーのビックリゴールド、アイムスビ、ユカヌケタ、ロイヤルエンペラーなどを給餌している場合、捻転の発生率が極めて低いことが分かり、これらの製品には大豆が含まれていないことなども判明、しかもビックリゴールドは大豆の有害性を明確に指摘していた。

だいたいワンコは穀類や大豆なんか食わんぞ!・・・

「エムエム商会が何で、そんなヤバイ大豆を入れとんのや?」

儲かるからやろ!・・・

「殺しながら儲けてんのか!?」

・・・・・  ・・・・  ・・・  ・・  ・
 


火星の偉い人が推奨するドッグフード、エムエム商会の 「ガスデル、ガスデルデル、ガスヨーデルデル」 いろいろあるよ!ド~オ!?




  つづく....

今日もどこかで鼓腸症 明日はどこでGDV....ワンコが~!(4)

                          解説

これは、実際にあったことを分かりやすくまとめたものです。鼓腸 犬男、捻転大爆発編の続きです。

実験編

           ・・・胃の中でフードが発酵し、泡状になっています!・・・

獣医から、ガスデルデルが捻転(鼓腸症)の原因であることを告げられ、犬男はショックを受けた。
設備、環境、飼育方法・・・など死因について思い当たるフシはない。

「どうも納得がいかん、エムエムのフードを信頼したばっかりに、自分でデンを苦しめ殺し続けてきたということか?・・・とすると、周りで起こっている捻転も?・・・うわーこれは大変なことが・・・」

恐ろしくなってきた犬男は、

「よーし、実験したる!」

勇気を振り絞り、再度ガスデルデルをデンに与え始めた。

すると数日後一匹のデンに、ウゲ、さらに数日後別のデンにも、ウゲ、ウゲ、いつもの症状が給餌後にやはり起こった。

処置をした獣医もとうとう、

犬男さん、ガスデルデルを絶対に与えてはダメです!・・・

と、決定的な警告を・・・

「やっぱり餌か!・・・」

こうなったら繁殖どころではない、確信を得た犬男は、過去に起きたデータの収集を始めた。



火星の偉い人が推奨するドッグフード、エムエム商会の 「ガスデルデル・子犬用、成犬用、シニア用」 いろいろあるよ!大売り出し続出中!?

                      


  つづく....



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Author:わんわんわん
ドライドッグフードと鼓腸症との関連性を勉強しています。

これらの情報を大切な愛犬の食餌管理にお役立てください。

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