2009/05/13
解説大豆入りヤバイぞ!編の続きです。
騙されへんぞ!編「クソー!もっと早くに気付いとったらなあ!」 後悔しても死んでいったワンコ達はもう帰ってこない。
エムエムのフードを与えていた期間にだけ被害が集中し数が多いこと、客にも同様の被害が出ていたこと、
獣医師が証言していること、大豆を含まないフードを与えている場合は被害が少ないこと、大豆の有害性を指摘するメーカーが存在することなど、これらの事実を重ね合わせると、原因は与えられていた餌であることはもはや疑う余地はなかった。それにしてもこれだけの被害が出ているにも関わらず、なぜもっと早い時期に気付かなかったのか?むしろ問題はこの方が重大だ。
犬男オマエが、インチキ見破れんかったからワンコ殺してもうたんや!?・・・
「オレだけちゃうわ!」
興奮する気持ちを抑え、犬男はエムエム商会に連絡を入れた。また、どんな言い訳をするのか興味もあった。すると、日本支社の営業担当者が飛んできた。犬男は状況を説明するが返答することができない。しかしこの担当者は取引当初から、定期的に訪れており、犬男が捻転(鼓腸症)で悩まされていたことを知っている。この日は自社が発行する文献 「エサウレウレ秘密学」 を贈呈し一旦帰った。
上からの命令か?・・・「これを読んで黙っとけ」と言わんばかりにご丁寧に持ってきた文献。しかし餌屋が作った本など、犬男はまったく信用していなかった。読んだ犬男は、
「これや、これや、餌に気付かんかった原因はこんな情報が出回ってるからや!」
そこには、原因がどこにあるのか解らない紛らわしい内容が記されていた。
犬の胃拡張・稔転の危険因子1日1回だけの食餌、ウエットタイプの食餌、人の食物、トリーツ、などを食餌から排除する。1種類の食餌だけを与える。1日に2時間より長く運動する。性格が、臆病、神経質、攻撃的である。食餌に粒の直径が5mmより小さい。胸または腹の深さ:幅の比が大きい。品種の標準よりも成熟した時の体重が大きい。加齢。大型種または超大型種である。グレートデン、ワイマラナー、セントバーナード、ゴードンセッター、アイリッシュセッター、スタンダードプードル、バセットハウンド、ドーベルマンピンシェル、オールドイングリッシュシープドッグ、ジャーマンショートヘアードポインター。除脂肪体組織の状態(ボディーコンディションスコア2/5以下)雄動物である。純血種。食べ方が速い。ストレスの多い環(犬の多数飼育または旅行)。・・・・いったい
犯人は誰やねん!?
「なるほど、これで俺のワンコも闇に葬るつもりやな!?」
犬男はある大学の図書館へ走った。そして一冊の文献 「日本コレコレ動物病理学」 を発見した。なんとそこには、
犬の急性胃拡張、と題して 「ドライドッグフードが病気の一因となる・・・発酵成分がマーモセットでも証明されている・・・」 などと明記されているではないか、内容自体も一貫し、わかりやすい。
「やっぱりこんなんが隠されてんねや?だいたいこういう情報が耳に入らんこと自体何かおかしい!?」
この文献は、学会が編集したもので餌屋なんかが作ったものではない。これで新たな事実が一つ増え、餌への確信が裏付けられる形となった。
「もう騙されへんぞ!」
数日後、エムエム日本支社から幹部数名がやってきた。
火星の偉い人が推奨するドッグフード、エムエム商会の 「ガススパークPON」 が新しく出たよ!いろいろあるよ!?ドンドン売るよ! つづく