2017/09/29
空気嚥下が引き起こす?AGD/GDV?ドライドッグフード食べた後、急激に腹部が膨張し、苦しみだしている
犬の
イラスト。
通常、
急性胃拡張もしくは
胃拡張・捻転を
発症した
犬は、このような状態になるのだが、
はたして、これは空気を飲み込むこによって起こるのか?
死に至るまで、空気を飲み込み続けることがあるのか?

下記の記述は、小動物の臨床栄養学第4版(および5版?)からの抜粋である。
これらのデータはGlickman博士らの論文を引用している。
また同博士によると、その論拠は空気嚥下説(Caywood1977)が基になっており、
その研究費は、ピュリナ社及びモーリス動物財団(ヒルズ)などからの助成金である。
以下抜粋、
(中略)
●危険因子
胃拡張とGDVの原因の解明のため、過去20年にわたりいろ
いろと努力されている。これらの努力にもかかわらず、この症
候群の原因は明らかになっていない。しかし疫学的研究によ
り、素因となり促進的に作用する危険因子が多数認められている。
(中略)
犬の
胃拡張・捻転の危険因子
1日1回だけの食餌
ウェットタイプの食餌、人の食物、トリーツ、などを食餌
から排除する。
1種類の食餌だけを与える。
1日に2時間より長く運動する。
性格が、臆病、神経質、攻撃的である。
食餌の粒の直径が5mmより小さい。
胸または腹の深さ:幅の比が大きい。
品種の標準よりも成熟した時の体重が大きい。
加齢
大型種または超大型種である。
グレートデン、ワイマラナー、セントバーナード、ゴードンセッター、
アイリッシュセッター、スタンダードプードル、バセットハウンド、
ドーベルマンピンシェル、オールドイングリッシュシープドッグ、
ジャーマンショートヘアードポインター
除脂肪体組織の状態(ボディーコンディションスコア2/5以下)
雄動物である。
純血種
食べ方が速い。
ストレスの多い環境(
犬の多数飼育または旅行)
Journal of the American Animal Hospital Association 1997;33: 197-204.
Journal of Veterinary Syrgery 1997;26: 260
以下省略