2009/09/09
ドライフードの副作用
胃の中の犬殺しを早く排出せよ!過去にあった被害
獣医師が開発したとされる、細かく粉砕加工されたトウモロコシや穀類を主原料とし、化学物質と大豆を含有するドライフードを給餌後、急性胃拡張(AGD)を発症したマスティフ。発見後、約45分経過した動物病院到着直後の様子。腹部が膨張しているのがわかる。このまま放置すると、どんどん膨れ上がり、ガス(二酸化炭素・水素)による圧迫からショック状態に陥り、やがて死に至る。直ちに吸引処置が実施された。

メーカーによれば、「胃の膨張は飲み込んだ空気」だと?・・・(笑)
胃内容物は、すべて排出除去し、洗浄することで引き続くガス膨張を止めることができる(処置後1~2時間は、よく観察すること)。

吸引排出した胃内容物、泡立ちに注目。

科学的には、この胃内容物にガスを噴くバクテリアどもがウジャウジャ棲みついて・・・
捻転を伴っている場合、チューブを胃の中に挿入できないため、緊急手術となる。
AGDは早期発見と、その後の獣医師による迅速な対応が生還への決め手となります。しかしながら、このように積極的な内科的および外科的治療にもかかわらず、致死率は一般に15~24%の範囲とされています。たとえ処置に成功しても、安心できません。また、処置後一日目の給餌には、特に注意が必要。このマスティフは過去に2度もAGDを起こしていましたが、大豆なしのドライドッグフードに変更してからは、事件は一切起こらなくなりました。その後この犬は、ドライフード(もちろん大豆なし)に缶詰を混ぜたもの、あるいは缶詰のみ、また周期的に、鶏肉(骨付き)や牛肉、豚肉など数種類(内臓を含む)を混ぜた生肉を与えられています。