小型犬の鼓腸症

                   小型犬もあぶない!

R.E.トーマス博士が報告した、「小動物の診療」 第23号によれば、
胃拡張と捻転は生命を脅かす腹部急性疾患であり、もっぱら大型犬にみられる。しかし小型犬の症例報告もあり、これにはダックスフント種とペキニーズ種が多い.... とされている。

この報告では、ミニチュアプードル2例と、スコティッシュテリアが3例の処置内容が記録されている。

また日本国内では、雑種、M.ダックス、シーズー、チワワ、ビーグル、紀州、パグ、柴、コーギー、シェルティーなどの、小型・中型犬の症例報告もあるので くれぐれも 空気?には、注意して下さい。  あ!間違えた!

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References

---R.E. Thomas, J.Small Anim.Pract, 23(May 1982):271---1530 JAVMA, Vol 181, No. 12





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大型犬があぶない!

グレートデンはドイツで国犬と位置付けられている。「ドイッチェン・ドッゲ」と呼ばれ、この犬種を愛する人は多い。

ある研究では、グレートデンはビーグルと比べて相対的に胃腸管の体積(重量)が小さく、消化管の重量比率は大型犬で全体重の2,7%なのに対し、小型犬では7%にも及び、結果として、消化能力や消火器の丈夫さにも大きな開きがある。また、巨大な犬種は口から結腸までの通過速度が速く、より多量の糞便をし、水分及び電解質の含量も高いことなどが明らかになっている。

したがって、犬が大型化するほど餌の種類やそれに応じて、給餌方法が重要になってくる。しかし、ほとんどの大型犬は穀類を主原料とし、大豆を含有するドライフードの食餌を価格と便利さのために与えられており、AGD(急性胃拡張)のリスク増加にさらされている。

ところが、このような見解の学者が存在する。
GDV(胃拡張・稔転症候群)研究で疫学を専門にしている、グリックマン博士は次のようにコメントしている、

圧倒的に危険性の高い犬種はグレートデンです。計算したところ、生後8年の間に、グレートデンは42.4%の確率でGDVを発症することが分かりました。私は、更なる研究の結果、飼い主がどれだけ予防策を講じるかに関係なく、グレートデンはその生涯のある時点において、50%近くの確率でGDVを発症すると考えています。

GDV発症の危険性が低いイヌを選択せず、グレートデンのように危険性の高いイヌを飼うならばGDVに罹患する前であっても予防的に胃腹壁固定術を施すだけの価値があると考えています....としている。

つまり、GDVの原因はイヌにある? 特にグレートデンは危険? 飼わない方が無難? どうしても飼いたいのなら、先に胃を縫い付けなさい?    デンが可哀相....!









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ドライドッグフードと鼓腸症との関連性を勉強しています。

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